




・木箱に少々ヨゴレあります
サイズ:
夫 口径6.1cm 高さ 8.5cm
婦 口径5.7cm 高さ 8.0cm
<平清水焼の歴史>
平清水焼は山形市の東南、全山を松の木で覆われた千歳山の南麗に位置する平清水で興りました。
文化年間(1804~1818年)に同村の人丹羽治左衛門が他の土地から陶工を招き、千歳山の土をもって窯業を行ったのが始まりとされています。
<青龍窯の歴史>
丹羽治左衛門の流れを汲む青龍窯は、明治初期に丹羽丈助を初代に開窯しました。
時代の変化の中で、磁器・陶器を造りつづける事で、昭和20年千歳山の原土に含まれている鉄分を活かした青瓷を創り出し「梨青瓷」と命名しました。
現在は、四代目丹羽良知がこの伝統を受け継ぎ、今日では梨青瓷のみにとらわれず、「残雪」等を創り自由な釉調と土味を活かした作陶に精進しております。
<特色>
地元の原土を用い、主に轆轤(ろくろ)成形による手作業によって製造を行っております。
釉薬は山形の雪景色を思わせる白色の《残雪》と、原土の鉄分を活かし梨地の様な風合いに仕上げた《梨青瓷》を特徴としております。
商品について全体に焼成時に生じたと思われる貫入が少々あります。
商品としては、損傷ではなく元々あったものです。
<貫入(カンニュウ・甘入・磁貫・ヘアライン)>
釉薬のガラス質に入った浅いヒビのこと。
おもに陶磁器を焼き上げたあとの冷却過程で、陶土と釉薬の収縮率のちがいから生じます。
作品を寝かせているあいだ、ピン、ピン、と風鈴のように澄んだ音をたてて貫入がうまれていくようすは、静謐なうつくしさを感じさせます。